創造性と文化が形づくったキャリア
幼い頃から創作活動に惹かれ、周囲の励ましもあって、その情熱を追い求める道を歩んできた Tola 氏。 学校では美術と建築を学び、やがてインテリア建築の 5 年間の学位取得へと進みました。 ナイジェリアにルーツを持ちながらも、アイルランドで育ったため、幼少期にはアフリカの文化に触れる機会は多くありませんでした。 20 代になってからアフリカ各地を訪れるようになり、自身のルーツを深く知る旅を重ねる中で、その体験がデザイン哲学に大きな影響を与えることとなります。 旅先で出会った独自の素材や文化に強く惹かれ、それらが創作の核となり、デザイン プロセスは次第に自身のルーツと深く結びついていきました。
創造のプロセス: 物語を織り込む
Tola 氏にとってプロジェクトの出発点は、明確な物語と「大きなアイデア」です。 この物語こそが創作の土台となり、空間に使う素材や仕上げ、雰囲気にまで影響を与えていきます。 デザインにおいては、プロジェクトの初期段階から素材感や触感に強くこだわりを持って取り組んでいます。 着想の源は多岐にわたり、自然や建築、歴史、ファッション、そしてこれまで訪れた都市の風景など、さまざまな要素が創作の糧となっています。
作業スペースにいる Tola 氏。
Tola 氏とチームは、アイデアを図面から SketchUp 上の 3D モデルへと素早く落とし込みます。 これにより、プロジェクトの予算を考慮しながら、さまざまなマテリアルや仕上げを試すことができます。 SketchUp はクライアントとのコラボレーションに欠かせないツールです。図面を読んだり頭の中に空間を思い描いたりするのが苦手な人でも、デザインを直感的に理解することができます。 3D モデルによってプロジェクトの魅力が増し、クライアントもプロセスに一員として関わることができるのです。
革新的なツールと変革をもたらす機能
10 年以上にわたるキャリアの中で、Tola 氏は空間に温かみや心地よさをもたらすために、クライアントが本当に求めているものを直感的に見抜く感性を磨いてきました。 自然と温かみのあるカラーパレットに惹かれ、木材や石材を取り入れることも多くあります。
プロジェクト用のマテリアルを選んでいるところ。
そんな Tola 氏が SketchUp の中でも特に「ゲームチェンジャーだった」と語る、いくつかの重要な機能を紹介します。
アンビエント オクルージョン: このツールを使うと、テクスチャや仕上げを適用する前に影を作成したり空間をモデリングしたりできるため、クライアント向けのプレゼンテーションを作成する際の時間を節約できます。
フォロー ミー ツール: このツールは、彼女の仕事に自然に組み込まれている曲線的なデザインを探求するのに役立っています。
人工知能 (AI) : Tola 氏は、AI がデザイン業界の未来を担うと考えています。 SketchUp 内の AI を使って、空間を昼間の外観から夜間の外観に素早く変換しました。これは、以前ならビジュアライザーや別のプラグインを使ってかなりの時間をかけて行っていた作業です。 AI は、より効率的に作業し、クライアントにより多くの選択肢を提示するための手段だと捉えています。
3D Warehouse : SketchUp の 3D Warehouse を使えば、植物などの要素をモデルに簡単に追加できます。 ファイル サイズの確認、圧縮、共有が簡単にできる機能は、共同作業において非常に価値があります。
室内空間の SketchUp モデル。
原点に立ち返る瞬間: Africa Centre
Africa Centre (アフリカ センター)
Africa Centre プロジェクト は、Tola 氏のキャリアにおける重要な節目であり、「原点に立ち返る瞬間」となりました。 これまでアフリカに根ざしたイベントや空間とのつながりを大切にしてきた彼女にとって、このプロジェクトの依頼はまさに運命的な出来事だったのです。 1961 年に設立された Africa Centre は、新たなアイデンティティのフェーズに入っていました。 Tola 氏の異文化にまたがる経験と専門性は、このプロジェクトにぴったりの組み合わせでした。
このプロジェクトでは、旅を通じて得た文化的な洞察と、専門性を組み合わせて活かすことができました。 目指したのは、アフリカ大陸をひとつの「単一的な存在 (モノリス)」としてではなく、多様性に満ちた姿として表現することでした。 プロジェクトは成功を収めました。Tola 氏にとって何よりの喜びは、自らが手がけた空間で人々が暮らし、楽しんでいる姿を見ることです。照明器具のような細部までこだわったデザインが、何年経っても美しく保たれているのを目にするたびに、大きなやりがいを感じています。
Tola 氏のようなストーリーをもっと知りたい方は、Your Vision Realized (あなたのビジョンをかたちに) をぜひご覧ください。





