フィードバックを反映して最終デザインへ – SketchUp でスムーズに

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概要

今回の新しいリリースにより、SketchUp のコラボレーション機能が大きく進化し、デザインに関する会話を一元化できるようになりました。さらに、2D 作図機能の強化、より詳細なコンテキストでのモデル配置、ビジュアル スタイルの柔軟な制御が可能になるなど、多くのアップデートが加わっています。

コラボレーション機能の進化と、フィードバックの反映をスムーズにする新ツールにより、SketchUp のワークフローがさらに加速します。 新たに追加された機能には、柔軟な設計ドキュメント作成、より精密なサイト コンテキスト、そして視覚表現の制御強化が含まれます。 今回の最新リリースは、あなたのアイデアをより速く、より明確に、そして自信を持ってかたちにする手助けをします。

SketchUp にフィードバック機能がネイティブ搭載

優れたデザインはひとりで完結するものではありません。会話や、試行錯誤、共有された洞察によって形作られていくものです。 メールのやり取りや、手書きのスクリーンショット、外部ツールを行き来する時代は終わりました。 これからは、アプリ内コメント機能とリアルタイム表示のおかげで、デスクトップ用 SketchUp や Web ビューアー上で直接フィードバックを素早くやり取りできます。 

コメント機能が組み込まれたことで、共同作業者はモデル内に直接フィードバックを残せるようになりました。 コメントは単なるメモではなく、特定の 3D ジオメトリに紐づいているため、フィードバックが常にモデルの関連部分に結びついて表示されます。 Google ドキュメントでコメントするように、デザインの特定の部分に紐づけてスレッド形式の会話ができます。共同作業者をタグ付けしたり、画像やカメラ ビューをアップロードして意見を補足したり、お気に入りの絵文字を添えることも可能です。 コメントによってデザイン フィードバックを一元化することで、SketchUp 内で効率的に意見交換を行い、的確な判断がしやすくなります。

招待された関係者は、デザイン所有者がモデルに加えた変更をリアルタイム表示で即座に確認できるようになりました。 一緒にモデルに入っていると、お互いのカーソルが見えるだけでなく、お互いのカメラ ビューを追従することもできるため、デザイン プレゼンテーション中に全員が同じ視点を共有し、見せたい部分を確実に伝えることができます。 デザイナーが変更を加えると同時に表示されるので、その場でアイデアを試したり、話し合ったり、すぐに意思決定を行うことができます。 

閲覧やコメントの権限を細かく設定できる機能により、ファイル所有者は常に完全な制御を保ち、関係者とのデザインのやり取りや会話を安心して進められる環境が整います。 きっと気に入る新機能が、View Scenes (シーンの表示) です。 これはスライドショー形式で特定のビューだけを共有できるモードで、モデル全体を見せずに、関係者からフィードバックをもらうことができます。 権限とビューを制御できれば、関係者に確認してほしい部分だけを的確に案内でき、未完成の領域からは自然に注意をそらすことができます。

次回のクライアントとのデザイン レビューで、ぜひ試してみてください!

より柔軟でプロフェッショナルなドキュメント作成ツール

SketchUp と LayOut のアップデートにより、ドキュメント作成のワークフローがさらに柔軟になります。 4 つの新しい作図ツールによって、よく使う図解作業がより直感的かつ正確に行えるようになり、更新されたスクラップブックコレクションでは、LayOut 内で標準的な建築グラフィックにすばやくアクセスできます。

まだ LayOut を使っていませんか? 今回の強力なアップデートにより、一度試してみる価値があります。 2D から始める場合でも、2D 平面図から 3D モデルを作成する場合でも、モデルから施工図を作成する場合でも、より汎用性の高いツールを使って、デザインをプロフェッショナルな縮尺付き・注釈付きの 2D 図面やプレゼン資料に仕上げることができます。

強化された DWG エクスポート機能により、LayOut での 2D ドキュメントの入出力がこれまで以上にスムーズになり、操作の自由度も高まります。 これにより、LayOut から SketchUp や他の 2D CAD 環境へ移行する際も、図面が意図したとおりに開き、正しく機能します。さらに、SketchUp のタグが DWG のレイヤに変換されるようになったことで、互換性が一段と向上しました。 こうした継続的な相互運用性の改善により、あなた独自の技術環境でも、より効率的に作業を進めることができます。

新しいツールの詳細については、リリースノートをご覧ください。

モデルに実世界のコンテキストを追加

強化された点群機能により、既存の状況をモデルに取り込む作業がこれまで以上に簡単になりました。 Scan Essentials のアップデートにより、スキャン データを使って SketchUp や LayOut で効率的にモデリング・視覚化・ドキュメント作成を行うことができます。 

Texture Projection (テクスチャ投影) は、モデルの視覚的なリアリズムをすばやく高める機能です。 RGB データの投影、解像度の指定、さらに投影したテクスチャを SketchUp のマテリアルとして保存・再利用することも可能です。 もうひとつの新機能である Surface Mesh (面メッシュ) ツールは、点群から SketchUp のジオメトリを抽出する作業を簡単にしてくれます。 

Add Location (場所を追加) に、すべてのモデラー向けに新しい 3D Buildings (3D 建物) 機能が追加されました。 この機能を使えば、周囲の 3D 建物を 3D 地形にネイティブで取り込むことができ、プラグインは不要です。 これにより、実世界のデータをデザインにより効果的に取り入れることができ、視覚化、陰影分析、サイトプランの精度が向上します。

ビジュアル スタイルをより自由に制御

人気の高い視覚化ツールが、より細かな制御が可能になるよう改良されました。 新しい視覚化のアップデートでは、カラー アンビエント オクルージョン、アンビエント オクルージョン スケーリングInvert Roughness (ラフネスの反転) などの強化された設定を通じて、スタイル表現をより精密に調整できます。 さらに、新バージョンの Diffusion [LABS] では、より高精度で制御性の高い AI 生成画像が利用可能になりました。 コンセプトの検討やデザイン意図の明確な伝達を、ワークフローの初期段階からより正確に行える画像を生成できます。

カラー アンビエント オクルージョン (AO) を使えば、影に好みの色合いを加えることができます。また、AO Scale Multiplier (スケール倍率) により、モデル内の影の深さや強さをさらに細かく調整できます。 写実的なマテリアルの編集メニューで Invert Roughness (ラフネスの反転) をオンにすると、ラフネス マップが反転し、光沢のある質感から粗い質感まで、より幅広いテクスチャ表現が可能になります。

プロジェクトを前進させ続ける

今回のリリースでは、SketchUp がコラボレーション機能の強化に向けて大きく前進しています。 すべての強力な新ツールの詳細は、最新情報をご覧ください。そして、無料でソフトウェアをアップデートし、今日から新機能を使い始めましょう。

まだ SketchUp を使っていませんか? まずは無料の 7 日間のトライアルに登録するか、プランを確認して、自信を持って作成を始め、あなたのアイデアをかたちにしましょう。

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